資本効率と地域社会への貢献を橋渡し

インフラのライフサイクル管理の各段階で「バーチャル・ツイン」を利用することで、資本効率を高めて顧客関係を向上させ、インフラ・プロジェクトの利益を確保できます。

インフラ・プロジェクトの受注を目指す、土木エンジニア、施工会社、専門工事会社、建材メーカー、EPC企業は、「バーチャル・ツイン」がインフラのライフサイクル管理全体にもたらす、革新的な可能性に注目する必要があります。設計と施工の統合のみならず、施主の資本効率もサポートします。すべてのユーザーおよび関係者を単一の使いやすい3Dプラットフォームで結び付け、バーチャル・ツインにリアルタイムでアクセスすることは、働き方に変革をもたらし、2つの重要な領域を連結する貴重な「架け橋」の役割を果たします。

一つ目の領域は、プロジェクト資本効率の向上です。二つ目の領域は、関係者の結び付きを強めて、長期的には、例えば新しい官民パートナーシップのビジネスを誘致できます。実際、「As Built(竣工時)」の3Dモデリングは、インフラストラクチャー構築関係者がかけがえのないパートナーになる機会をもたらします。

また、より少ない労力でより多くのことを達成できます。プロジェクト期間中および完了後においても、生産性をさらに高めて、優れた成果をもたらします。無駄を減らし、労力を削減し、コストを抑えながら、プロジェクトを期日通りに予算内で完了することで、コスト効率の高い保守計画やプロジェクト収益化など、施主/保守・管理者にも付加価値をもたらします。

段階的な手順に従って、成功への架け橋を構築できます…

1.効率的なプロジェクトの実施および連携の基盤を整えることが、成功の鍵となります。従来の分断された孤立化した働き方を改める必要があります。これを怠ると、ビジネス・プロセスが引き続き断片化され、ビジネス・プロセスの弊害となり、非効率や無駄が生じ、プロジェクトのすべての関係者間の効果的なコミュニケーションをいつ迄たっても達成することができません。これを避ける最初のステップは、従来の2Dベースの設計および施工慣習を見直し、より3Dモデル指向のビジネス・プロセスに移行することです。これにより、より効率的かつ柔軟な設計および施工計画の基礎となる環境を築くことができます。

2.最新の技術、3Dの意識改革を取り入れることが重要です。設計から製造、保守および持続可能な計画に至るまで、インフラストラクチャーのライフサイクル全体を通して、「バーチャル・ツイン」を使用する3Dモデリングにより、より効果的で分断化を減らす、新しい働き方を前向きに展開できます。デジタルな連続性の技術を活用する「As Built(竣工時)」モデルは、作業効率とコスト効率を大幅に高めます。これにより、最高の品質と安全基準を達成しながら、プロジェクトを期日通りに予算内で完了できます。これによりもたらされる資本効率は、貴社のお客様に計り知れない価値をもたらすと同時に、お客様と有益な関係を築くことできます。土木事業の施主は、公共の要求を満たす安全なインフラを構築する責任を負っています。これは忘れてはならないことです。さらには、コスト効率の高い対策が施されていることを公衆に認知してもらうことで、プロジェクトへの投資意欲も高まります。このような観点から、ダッソー・システムズと上海市工程設計研究院が共同執筆したホワイトペーパー「Civil Design Innovation - Innovative Industrialization Methodology Achieves Breakthrough in Civil Design(シビル・デザイン・イノベーション - 土木設計における革新的な工業化手法の躍進)」をお読みいただくことで、土木設計および施工における最新のイノベーションと大きな進歩について、貴重な知見を得ることができます。

土木設計におけるイノベーション

このホワイトペーパーでは、土木設計および施工における最新のイノベーションとブレークスルーや、品質および効率の改善時に直面する課題および考案されたソリューションの概要を提供します。

3.ダッソー・システムズ3DEXPERIENCEプラットフォームの3Dバーチャル・ツインにより、シミュレーション、テスト、つなぐことで、設計および施工プロセスを統合し、プロジェクトに関与する官民のすべての関係者を効果的に結び付けます。単一のコラボレーション環境により、誰もが一元化されたリアルタイムの情報にアクセスして知識を得て、プロジェクト・チームのシナジー効果と効率をサポートできます。オンライン・プラットフォームのテンプレート・ベースの設計自動化により、構想から製造に至るまで単一のリアルタイム・モデルを使用して、設計の反復作業や修正を効率的に管理できます。また、デジタルな連続性、共通のデータ環境、マルチCADの相互運用により、設計の拡張性と柔軟性を大幅に高めます。また、シミュレーションにより、優れた施工手順および計画を探索できます。これには、構造的な耐性のテストも含まれます。

4.保守と計画 3Dモデリングの価値は、プロジェクト完了後も継続します。オーナーや運用者が3Dモデリングを施設管理、保守、持続可能な計画に引き続き利用できます。これにより、所有コストを削減して、収益の機会を増やすことができます。これには、貴社の価値が継続されることも含まれます。施工中および施工後も、資本効率とより大きな持続可能性を貴社のお客様に提供できます。持続可能なインフラ開発は、地域社会にも積極的な貢献を果たすことも忘れてはならない点です。つまり、資本効率の高いプロジェクトを提供し、施主や関係者との繋がりを強化し、結果的にリピート・ビジネスへの道を開く、重要な繋がり、つまり「架け橋」が築かれます。このように、首尾一貫した流れをプロジェクトに実現できます。

中国鉄路設計集団有限公司

同社は、3DEXPERIENCE®プラットフォームを鉄道プロジェクトの設計プロセスに採用し、関係するすべての技術分野の効率と連携を強化しています。

統合型3DEXPERIENCEプラットフォームとその統一されたデータ・ソースは、設計、エンジニアリング、施工の各チーム間のコミュニケーションを改善し、効率と設計の一貫性を向上させます。さらにシームレスな働き方がもたらされています。

Changjin Wang氏
Changjin Wang氏
副チーフエンジニア、中国鉄路設計集団有限公司

ホワイトペーパー:バーチャル・ツインによる、インフラのライフサイクル管理

このホワイトペーパーでは、バーチャル・ツインによる、インフラストラクチャー・ライフサイクル管理に関する、建設・都市・地域開発の業界トレンドについて説明しています。

インダストリー・ソリューション・エクスペリエンスの詳細

貴社の専門的な目標やビジネス目的を、ダッソー・システムズのインダストリー・ソリューションがどのように達成できるのかご覧ください。